20181021かしいかえんルーブSPショー

2018/10/25

ウルトラマン ヒーローショー

t f B! P L

かしいかえんのウルトラマンルーブSPショーの感想です。
開催日:2018年10月21日
リンク:ツイッターの感想まとめ
ロッソ、ブル、ウルトラマン、ガイア、アグルの5戦士が活躍してくれました。

【あらすじ】
地球を襲う侵略兵器の停止方法を聞き出すため、製作者を探すルーブ兄弟。
製作者のジロウ(実は助手ロボット)は気の良い性格で、非力な自星の住人を助けるために頑丈な工事用ロボット(サイバーメカバルタン)を作ったこと、それが侵略者に奪われて悪用されてしまったことを話してくれた。
兄弟はジロウをつれて地球に戻り、暴走した工事用ロボットを停止させるよう依頼する。しかしジロウは2人を裏切って、ロボットをパワーアップさせて狂暴にしてしまった。
さらには、自分が侵略者ヒッポリト星人と共謀していることを明かした。

ジロウの本当の目的は、故郷の星が侵略された際、自分たちロボットを見捨てて逃げた博士に惑星侵略の汚名を着せ、復讐することだった。
ジロウが博士を父のように慕っていたことと、ジロウの悲しみが深いことを目の当たりにする5戦士たち。また、5戦士は博士の逃亡を目撃したのがヒッポリト星人だけだったことに疑念を抱く。
5戦士はメカバルタンに押されながらも
「博士は君を見捨てていない」
「君を使い捨てるつもりなら、寂しい・悲しいの感情を与えなかったはずだよ」
とジロウを説得する。

説得を受けたジロウは、メモリに封印していた博士との日々を思い出す。
名前を付けてくれたこと、優しい心を持つように話してくれたこと。
目が覚めたジロウがメカバルタンを停止させようとするけど、ヒッポリト星人に阻まれ、自身も操られて暴走モードにさせられてしまう。
ヒッポリト星人はさらに、自分がジロウと博士の故郷を侵略したこと、博士はジロウ達のメンテをさせるために監禁していたことを明かした(ここ博士が無事でほっとした)
5戦士とヒッポリト星人たちの戦い。マンさんとの戦いの中で意識を取り戻したジロウは、暴走したメカバルタンを身を挺して倒そうとする。
ジロウは「何も思い残すことはないけれど、一つだけ悲しいのはメモリいっぱいの博士の笑顔が消えてしまうことです」と言い残して、バルタンともども爆発してしまう。
憤りと悲しみをパワーに変えた5戦士はヒッポリト星人に圧勝した。

ルーブ兄弟は、ジロウを助けられなかった悲しみに打ちひしがれる。
その後ろから、「そんなに落ち込まないで♪どんまいどんまい!」と朗らかに声をかけて肩を叩いたのは、実は一命をとりとめていたジロウ。びっくりしてひっくりかえるブル。
博士曰く、ジロウの思考回路がメカバルタンに伝達されて、爆発が小規模で済んだのだろうと。
安堵する5戦士たちに、博士とジロウは二人仲良く「大丈ブイ✌」と笑顔を見せてくれた。
【おわり】

兄弟がジロウを偵察する場面、ロッソの「慎重にいかないと」を振り切って「こんちわーっす」と飛び出してったブルが無鉄砲すぎて。
ロッソが止めさせようと手を振って合図するのに、「あっちで楽しそうに手を振ってるのが兄貴!」と手をぶんぶん振り返して紹介してて無邪気だった。
ブルとジロウが意気投合して、
「も~カツ兄ってばすぐ怒るんだよ。寝言でも怒ってて」
「ええ~君のお兄さんってすぐ怒る系男子?うける~」
と兄トークしてるのかわいかった。すぐ怒る系男子とは笑
ジロウの口癖の「大丈ブイ✌」と砕けた口調が、実は親と慕う博士譲りだと分かったときの感動といったら。
ひょうきんなキャラだと思っていたジロウが、博士と過ごすなかであのパーソナリティーを獲得したことが分かる回想パート、本当に胸が熱くなった。
博士に作られたばかりのジロウは口調もぎこちなくて無感情でまさにロボット。それが、無機質な26号じゃなくて「ジロウ」と名付けられて、博士と過ごすうちにどんどん快活に感情豊かになっていって。
冗談好きな博士の言動をトレースしたジロウが、それを自分自身のものにしていく過程が丁寧で感動した。

ウルトラ戦士たちも博士も、ジロウとゴロウ(工事用ロボのサイバーメカバルタン)の名前を呼ぶのに、侵略者のヒッポリト星人だけはかたくなに26号と呼び続けている対比がよかったな。
ヒッポリト星人がジロウ達を手ごまとしか見てないのがひしひしと伝わってきた。
ブルはいつもかわいいけど今回も弟みがすごくてかわいかった。ジロウの「大丈ブイ✌」をまねしてブイブイ✌してるのがも~ひたすらにかわいい。
最後、博士とジロウの大丈ブイをまねして、見て見て~ってガイアにVサインしてるところ弟みがカンストしてた。

ブルが自由奔放で、兄の心弟知らずな感じで。
大団円の締めにマンさんが「みんな、人の痛みを分かってあげられる優しいヒーローになってくれ」と伝えると、ブルが「ほわ~さすが大御所は深みのある良い締め方するな~」と感心してて、恐れを知らなすぎて笑ってしまった。
もちろんロッソに窘められてた。

5戦士がジロウを説得する場面がすごく好き。
ルーブ兄弟がジロウを説得するときの理由が、
「君を使い捨てるつもりで作ったのなら、感情を与えなかったはず」
「傷ついたり、悲しい、寂しいと感じられるようインプットしたのは、きっと優しくて強いロボットになってほしかったからだよ」
ジロウと友達になって、ジロウが博士を本心から慕ってたのを知っている兄弟だからこそのセリフで、ぐっと来た。
このルーブ兄弟の熱すぎる説得からの、ジロウと博士の回想パートだからね。泣いてしまう。
今回ステージの両袖にパネルが設置してあって、パネルを動かして登場・回想シーンの演出をされてたんだけど、お話にいつも以上に入り込めてよかった。
マンさんとジロウの戦闘シーン。博士を庇いながら、なるべくジロウを傷つけまいとする戦い方が優しくて泣きそうになった。
暴走したジロウが博士の首を絞めたとき、即座に割って入って手刀で二人を切り離すアクションがものすごく好き。なんだか、マンさんが悲しみを断ち切ってくれたような気さえして。
マンさんが掌底や肘打ちを使って、ジロウを傷つけないようにしてるのが伝わってきて、なんて優しくてあったかい戦い方なんだって思った。戦闘シーンで涙出そうになったの初めて。
ジロウが身を挺してメカバルタンを爆発させる場面の、博士に向けたジロウのセリフが切なくて。
「博士、あなたが僕に感情を持たせてくれたことで、たくさんの幸せを感じることができた」と、優しくて柔らかい声で感謝を伝え、満足したみたいに倒れてしまう。
感情を持ったジロウは、自分が犠牲になったら博士が悲しむって理解できるだろうに、大好きな博士を守るためにあえてその道を選ぶんだよね。
でも最後、実はジロウは無事だったというね!!
無事でほんと良かった。ジロウも博士も素敵なキャラクターだった。

アグルがルーブ兄弟のことを「あの坊主たち」と呼んでたのが渋くてかっこよかった。
最後、意識を取り戻したジロウが悲しみに暮れるルーブ兄弟の肩をたたく場面、ジロウが起き上がったことに気づいたガイアとアグルがふたり顔見合わせて「あらら~」という反応してたの和んだ。
アグルのアクションのキレがすごくて、蹴り技が鋭くてかっこよかった。

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