2022年3月27日(日)
映画館でのグリーティングが久しぶりでうれしかったです。
以下劇場版トリガーのざっくりした感想。
トリガー映画としてしてよくまとまった映画だったな、と。
前作の劇場版タイガでは、タイガの映画なのにタロウとトレギアの因縁に大幅に尺を割いていて物足りなさを感じました。親世代の因縁の決着よりもタイガとヒロユキ、トライスクワッドの仲間たちの新しい活躍が見たかった。
劇場版トリガーでは闇の巨人たちが出てこなくて、新登場の敵で新たなエピソードが作られていてよかったです。
事前情報を見ないで映画を見に行ったので、トキオカ隊長の正体は衝撃でした。
冒頭、大きな重火器を背負って部下のピンチに駆けつける頼もしさ。理知的で柔和な物腰、気さくで部下想いで理想の上司だけど、その表情はなんとなく空虚なものを感じさせる。
終盤、正体を現した時の演技びりびり来ました。
ウルトラマンは人間すべてを救うことはできない、あの時ユザレや同胞たち、トキオカ隊長(ザビル)の心を救うことはできなかったんだと。
長い年月でいっそう先鋭化された純粋さと狂気、それを計画遂行のために押し隠していた鋼の理性が伝わってくる演技でした。
最後消滅するときの、つきものが落ちたようなほほ笑みも印象的でした。
エピソードZと銘打つ割には、ゼットとハルキが例年のお助け先輩ウルトラマンと同じような活躍しかしていなかったのが残念でした。
見せ場のほとんどがセレブロに寄生された赤目ゼット、洗脳されたハルキというのはあまりににも……。
やはりゼット単独映画を作ってほしいです。ゼットとハルキの新たな冒険が見たい。
人気キャラクターを出演させたいのが公式側の思いなのでしょうが、ジャグラーとゼロがほとんど出てこない、独り立ちしたゼットとハルキの物語が見てみたいです。
重装備が映える体格のハルキ、学者らしい繊細さを感じさせるケンゴ、二人並ぶとギャップが良いですね。
山の中での生身アクションが見ごたえあってワクワクしました。
凛々しい顔立ちのハルキにはミリタリースタイルの隊員服がよく似合う。
ベータスマッシュととパワータイプのタッグマッチプロレス戦闘、思わず笑いました。
ベタスマが鉄塔の電線をロープに見立ててリングに入ってくるの、面白すぎて卑怯です。
こういう狙ったコミカル戦闘で楽しませてくれるのがウルトラマンの好きなところです。
アクションシーンだと、イーヴィルトリガーとトリガーの蹴り足がぶつかり合うキックの応酬がとくにかっこよかったです。
みんな好きなやつ。
久しぶりに見たゼットの宇宙拳法と華麗な足技もしみじみとかっこよかった。