「NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編 in 佐賀」の感想

NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編 in 佐賀
STAGE1 「今を生きる君たちへ　超古代の伝説」
STAGE2　「ウルトラブレイブストーリー〜新たなる伝説の始まり〜」


■公演日程：2021年9月19日（日） 10：30／14：00
■会場：鳥栖市民文化会館


印象に残ったところざっくりまとめ。

【STAGE1】

マルゥルが「本日は鳥栖市民会館へようこそ！」のアナウンスしてくれて嬉しかった！

カミーラの妖艶な所作とティガへの愛憎が伝わってくる演技が好き。
ステージの縁に足を組んで腰掛けるカミーラ、太股をきゅっとしめた艶っぽい座り姿が良すぎた。
グリージョを守りながらカミーラと戦うティガの図ヒリヒリするな。
電飾でキラキラ光るカミーラのムチ、床を叩くとビシバシ激しい音が響いて本気で怯えた。

カミーラ対ティガの愛憎が溢れ出る戦いがすさまじい。
カミーラのスコーピオンキックかっこよかった。
カミーラがティガをエスコートしてダンス踊ってるような殺陣がロマンチック。
ティガがカミーラの手を握ってグッと引き寄せる瞬間、こう、見ている側も逞しさにキュン…としてしまうんだよね…。
あの瞬間のカミーラのときめきとか、ティガは自分を受け入れてくれたのかも、といった気持ちの揺れ動きが伝わってきて好き。
その直後に突き放すティガの覚悟の決まり具合も好き。

グリージョダークネスかわいい！！！！
はじめて生でみたグリージョダークネス、宝石のようにかわいかった。無邪気かつコケティッシュな所作としなやかなアクションが素敵だった。
小悪魔で黒揚羽のようなグリージョダークネスvs妖精のようなグリージョの戦い見入ってしまった。

グリージョダークネスvsダイナの戦い。
ダイナに飛びつく→床に引き倒す→指差してﾌﾟｰｸｽｸｽ→床にしゃがんで覗き込んであっかんべーしてﾊﾞｲﾊﾞｲする一連の流れが小悪魔で良かった。
ダイナとグリージョの共闘、マッシブおにいさんと美少女ウルトラマンの組み合わせで好み。
少女だから手加減してるというわけではないけど、グリージョダークネスが相手だと初見でどうしても攻め手が鈍ってしまうダイナがいかにも優しいお兄さんで好きでした

イーヴィルとトリガーの戦い。
反撃をやめたトリガーがイーヴィルの拳を胸で受けとめて「もうやめましょう」というようにまっすぐ見つめて、イーヴィルが思わずたじろいでしまう演技が熱かった。
トリガーがイーヴィルの顔に拳叩き込むとき、顔に当たった後一度止めてまたぐっと力込めて殴るのが壮絶だった。

ティガダークの闇から現れる鈍色の刃物みたいな物腰とアクションたまらんかった
赤一色の照明のなかでのイーヴィルとティガダークの一騎打ち、ひりつく空気感に息つめて見入った。
ティガダークに致命傷いれたあとイーヴィルが両手を広げてくるんと回って客席に顔見せるんだけど、そのときイーヴィルが小首傾げてていて、その仕草がお茶目というか愛嬌があって好きでした。

トリガー対イーヴィルとイーヴィル対ティガダーク、静と動が印象的な殺陣のなかに感情の揺れ動きがこもっていて、すごく好きでした。

1部ではグリージョが兄たちの添え物やかわいいマスコットではない、一人のウルトラマンとして活躍してたのが嬉しかった。
女性ウルトラマンの活躍はやはり励まされるしお話の世界観が広がって見ていて楽しいので、これからもグリージョの活躍が見たい。そして女性ウルトラマン増えてほしい。


【STAGE2】
脚本演出の坂口さんが「なかなか外出できない現状のなかで、子どもたちが夏の冒険にでかけた気分になってくれたら」とツイートされてた二部のステージ、実際に体感するとトリガーたちと一緒に冒険してる気分になれて大人でもワクワクした

アーリーベリアルとベリアロクの邂逅見たかったやつすぎて笑っちゃうな
アーリートレギア、科学者らしいしなやかな身のこなしだけど跳び膝蹴りの打点高くて武闘派だった
二部冒頭のタルタロス御一行、アーリーベリアルのヤンキー座りがヤカラそのもので好き
ゼットとアリベリの戦い、ゼットがわざと目の前にベリアロク突き出して防御してるように見えて笑わない方が無理。
アリベリさんはベリアロクが将来の自分に似てるって知らないから目の前に突き出されても鬱陶しそうにしてるだけで、それがまたシュールな笑いだった。

リブット好きだからナマで見れてうれしかった。
戦闘中、脚かるく叩いて気合いいれてる？みたいな仕草しててかっこよかった。シラットの動きのひとつなのかな？

トリガーの「勇者がんばる！」のちょっと舌足らずなセリフ何度見てもかわいい。
仲間集めのときのトリガー対イーヴィルの戦い、宇宙人たちを巻き込んでもいっさい気にしないイーヴィルと、宇宙人たちに気を配りながら協力して戦うトリガーふたりの違いが如実に現れて良い
宇宙人たちとやったね！するトリガーかわいい

勇者一行がそろったあとのブルの「ねぇオレも勇者がいいんだけどー！」が自由奔放で本当に可愛い
そのあとゼットがイーヴィルにまとわりついてたけど「オレも！オレも勇者になりたいっす」てアピールしてたんだろか　
ブルのイーヴィルへの「ティガ大好きなんだね」のセリフ恐れを知らなすぎて笑ってしまう。
ルーブらしいぶっこみのノリが懐かしい。

勇者一行が袖にはけていくときのRPGレトロゲーム風トコトコ歩きがほんとに可愛いしイーヴィルも律儀にトコトコしてるのじわじわきた。
おててまっすぐに伸ばしていざないの宝玉を運んでるグリージョかわいすぎ。

魔王の部屋にはいるとき、怖がってゼットの腕に抱きついてるマルゥル可愛かったな　
段差から降りるマルゥルをエスコートしたり、敵が襲ってきたら「あそこで待っててね」と避難させたり、コミカル要員でありながらも頼もしく優しいゼットが素敵だった

カルミラがセクシー妖艶で素敵すぎた。
カミーラもカルミラもグリージョもグリージョダークネスも、今回女性ウルトラマンたちが美しくて強くて可愛いかっこいいセクシーがあふれてて見ていてうっとりした。
カルミラもカミーラと同じく、ステージの縁に腰かけた仕草が実に艶っぽくて。
ウルトラ戦士たちがやられていくのを眺めながら恍惚として顔をなでる仕草と、ステージに手をついて体をひねった姿勢が妖艶だった。

カルミラの棒術かっこよかった！
光るバトンをくるくる回す遊び心が良い。
バトンでトリガー翻弄しつつ、トリガーの胸にバトンぶち込んで、体重かけながら床に引き倒して腹に膝蹴りいれてたようなアクションがかっこよかった。
物腰がしなやかで華やかなのに、体術のキレがヤバいカルミラ。
もう一度見たい。

地球人はマスクをつけているから毒霧がきいてない！だから扇いでウルトラマンを助けて！という演出、発想の転換で本当にすごいなと思った。
マスクの重要性は重々分かってはいるけど、やっぱり付けてると暑いし苦しくてマイナスな感情しか抱けない。大人よりも子供の方が苦しくてストレスを感じてると思う。
でも、その一言でウルトラマンを助けられる頼もしいアイテムに変わる。
言葉と設定だけで見方ががらりと変わるの、本当に衝撃でした。

ガンマフューチャーがティガたちを召還したとき、振り返ってティガを二度見して、手を伸ばして近寄ろうとするイーヴィルの場面が本当に好き。
怖い闇のウルトラマンのイーヴィルが、あの人間臭い仕草でとたんに身近に感じて愛嬌を感じるの演出と演技の妙だと思う。
伸ばしたその手をゼットが掴んでダメダメ！メッ！するゼット、よく考えたらとんでもない恐れ知らずで笑ってしまう。
私の幻覚かもしれないけど、鳥栖ではメッ！されたイーヴィルが首振って「やれやれ」みたいな仕草してたように見えて、ゼットとイーヴィルの水と油のような二人が気安い関係になるにいたった過程がすごく見たい。
仲間集め編をなにとぞよろしくお願いします…。

催眠攻撃ですやすや眠ってしまうガンマフューチャーが両手をあわせて頭の下にしてお行儀よくこてんと寝入ってて可愛かった。
そのガンマフューチャーの上に、ヒュドラムから無造作に重ねられるすやすやイーヴィル。
あまりに可愛くて平和な光景でものすごい好きだった。
イーヴィルの重さに寝苦しそうにしてるゼットの仕草が芸コマで笑う。
イーヴィル頼もしい闇お兄さんなのに、扱いが微妙に粗雑で苦労人で可哀想で好き。

寝ているイーヴィルとガンマフューチャーを足踏みして起こそう！も、観客参加型ならではの演出ですごく楽しかった。
普段のショーではこういうとき名前を呼んだり声援を送ったりが定番だけど、コロナ禍ならではの「拍手」「手拍子」「手をぱたぱた」「足踏み」と全身を使った動きが新鮮で楽しくて、いつものショーよりさらに入り込めました。

ガンマフューチャーの召喚ティガをあやつる踊ってるような動き、コミカルかつケレンみあって良いな～
ゼットのキャラクター性ならではの面白優雅な動き好き。
あとイーヴィルがティガの背中を土台にして空中で飛んで体きりもみさせて蹴りいれるところが超絶すぎて！！？？？！と口ぽかんとしてしまった。

カルミラが振り袖のたもとを翻して腕に載せるような感じで（伝われ）、あの長いヒラヒラを腕に載せてたのがおちゃめキュートだった。

カルミラがマン兄さんとトリガー二人同時に相手してたのあまりにもかっこよかったな。
カルミラの回し蹴り打力が強すぎた。セクシーで麗しいうえに体術も棒術も強い。
鳥栖のカルミラの爪先をキュッとあげたセクシーな立ち姿と、パワフルなアクションがすごい好きだった。
カミーラもカルミラも美しいけど、カミーラは幽艶な狂女でカルミラはタフな姐さんという感じで、対照的な魅力があった。

イーヴィルがトリガーたちをかばって倒れてしまうシーン。
魔王サポの「何度失敗してもコンティニューしてやり直すことができるのは幸せだろう」に対して、
トリガーの「やりなおしが効かないから、周りの人を失いたくないし、大切にしたいと思える」
ルーブ兄弟の「つらいことがあっても、お互いの弱い所を支え合いながら現実の世界を生きるんだ」
という必死のさけびを、イーヴィルが後方で確かめるように見守るように見回してて。
若いウルトラマンのなかでも特にやんちゃで無邪気なトリガーたちと行動をともにする中で、愛着や守りたいという感情が湧いて、とっさに体が動いて守ってしまったんだろうなと思った。

「小僧ども。ティガに伝えろ、あの世で待ってるってな」の台詞あらゆる感情が籠もっててナマで聞くと震える

2部のマン兄さんの「みんなとまたこの場所で会えたことを心より嬉しく思う。きみたちの声は今も変わらず、ちゃんと聞こえているよ」のセリフにすべてが詰まっていて泣きそうになった。
コロナ禍をふまえたセリフ、ウルトラマンはリアルタイムで地球人を見守っていてくれてるんだなと感じて胸がいっぱいになる。

先輩たちを見送ったトリガーが一人残り、くるんと回って後ろを向いて、目の照明と会場の照明を消しての「fin」。
東京のいろんなギミックがあるステージとは違うシンプルな退場の仕方だったけど、くるんと回るトリガーの所作がかわいらしさのあるケンゴのキャラと似合ってて、なんだか印象的でした。


★★★
コロナの感染状況や家庭の事情で東京のウルサマに行けなかったので、地方でウルサマのショーが見られて本当に本当にありがたかったです。
大きなショーのたびに配信してくださるのはありがたいけど、やはり生のショーから得られる感動は格別です。
1部も2部もそれぞれに魅力があり、そしてグリージョの成長とイーヴィルの心境の変化が1部2部でリンクしていたので同日に見られてほんとにラッキーでした。

2部の仲間集め編いつかどこかで上演してください！
テレビシリーズ本編、公式を踏まえてさらに世界観がぐっとひろがってキャラクター達が好きになる、極上のスピンオフ作品のような坂口さんの脚本が大好きです。

制作者の皆様、出演者の皆様、ショーに関わるすべての皆様、最高のショーをありがとうございました。